シェフ一人ひとりには、自分のシフトが毎日渡され、自分が調理するメニューのバーコードが付いている。コンピューターにバーコードを当てると、調理のプロセスが画面に映し出され、それを印刷して使用するようになっている。(茹でる温度と時間、冷ます時間など、細かく指示されている。)これにより、提供する食事の味が一定し、効率もオペレーションすることができるようになったそうである。この調理オペレーションはプランフォーマットと呼ばれ、オペレーション部門では、担当シェフ、調理開始時間、終了時間、使用器具などを時間ごとに把握することが出来る。
ここでのクックチルシステムは、基本的に大型のタンプルチラーによるもので、能力としては、15分間に400リットルのソースを85°C→4°Cまで急速冷却できるということであった。ビニール袋づめされたソースなどを、ベルトコンベアで冷却槽の中に入れる様は、ホテルのものとは思えず、まるで食品工場のようであった。タンプルチラに使用される水は再利用されている。再利用することによって、これまでバクテリアなどの発生はないとのことであった。 |