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(1)Shangri-La Hotel, Kuala Lumpur
ハルトン社の製品はアジア、中近東の5スターホテルでは設置するのが常識というほど普及しており、今回の視察でも、シャングリラホテル、ヒルトンホテル、メリディアンホテルと全てキャプチャージェットシステムのフードを採用していた。シャングリラホテルでは昼食も食べたがアジアンとウェスタンの混合バフェーで料理の質も大変良好。インテリアデザインも非常にコンテンポラリーな感じであり、日本においてもかなりの星がもらえるのではないだろうか。 |
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(2)Hilton Kuala Lumpur/Le Meridien Kuala Lumpur
ヒルトンホテルでは多層にわたり、中華、和食、鉄板焼き、洋食とオープンキッチンがあり、非常に現代的なレストランゾーンの配置になっていた。その全てがこれまたハルトン社のキャプチャージェットを採用していたのには少し驚かされた。メリディアンホテルはグリルレストランだけしか見学できなかったが、ここもフルオープンのキッチンでやはりキャプチャージェットが使われていた。
このグリルレストランはクアラルンプールを本拠地にする私の友人のアーバン ウィリアムス君が社長のCKP社による厨房設計で、CKP社は最近香港、韓国、アセアン諸国で多くの厨房設計を手がけている。施工と設計の分離という点でも日本は遅れをとっているようである。 |
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(3)One World Hotel
圧巻であったのは最近オープンした地元資本のワンワールドホテルで、4スターではあるが、3,000名収容の宴会場があり、300席のオールデーバイキングレストランもある大規模なホテルである。その全ての厨房にキャプチャージェットが採用されていたのは注目に値する。 |
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外資系の5スターホテルはホテル自身のスタンダードがあり、キャプチャージェットが設置されているのは当然といえば当然なのだが、グリスフィルター型に比べて価格的に2倍以上するキャプチャージェットが地元資本のホテルにまで採用されており、いかに日本が厨房での働く環境という重要な点を無視しているのかと痛感させられた。
今後少子化と若者の3K離れが進む今、人材確保ということを考えたとき、マレーシアという発展途上国よりも5歩も10歩も遅れている現状を今回目の当たりにして、日本の厨房はどうなってしまうのかと改めて考えさせられた。これは私一人の杞憂であれば良いのだが。 |
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