機能面・衛生面ともに優れた厨房環境を実現
今回視察させて頂いた「涼風園」は、目前に万石浦湾があり、自然に恵まれた環境の中にあります。ケアハウス「しおさい」「万石浦デイサービスセンター」と繋がっており、厨房では両施設の食事も賄っています。
食事は、新調理法で調理したメニューを中心に、メイン厨房で調理後、各ユニットに運び、ユニットキッチンでユニット職員が盛り付けています。この方法だと入居者の細かなニーズに対応できるうえ、目の前で盛り付けることが美味しさの演出にもなっています。もちろん演出だけでなく新調理法で調理されたメニューは味の面でも高評価を得ています。
厨房は十分な広さで当然ドライ。厨房全体を見渡せるように、かつ機能的に機器が配置されており、調理スタッフは心地よく作業ができるように考えられています。また、食材動線、人員動線、その他の動線が交差しない様にも考慮され、作業面、衛生面ともに良好です。
メニューのほとんど(80%以上)をスチームコンベクションオーブン(以下スチコン)で調理しています。スチコンは、輻射熱がほとんどなく、他の調理機器に比べ蒸気の放出も格段に少ないので厨房環境が向上します。涼風園の厨房も常に湿度80%以下、温度25℃以下(大量調理施設衛生管理マニュアル)を保っています。またスチコンはデジタルで調理をコントロールするのでレシピ化が容易です。レシピ化することで調理で失敗することがありません。これは美味しさにも貢献しています。 |