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活動内容の報告 2006年度
 
概要と目次
総会
2006年度総会
外食研究部会
第1回外食研究部会
第1回合同リーダー会議
給食研究部会
第1回合同リーダー会議
セミナー・見学会
秋葉原UDX/東京ガス
横浜管理用地食堂施設見学
11/18情報提供セミナー報告
タイ/バンコク海外研修会報告
欧州厨房調査団報告(第1回)
最適厨房研究会「タイ・バンコク視察」報告
 

■見学先:SIAM STAINLESS STEEL社、リンナイ タイランド社
■報告者:株式会社井之上事務所 社長 鈴木茂

今回の海外視察は、タイ・バンコクで9月6日〜8日に開催された、The International Food and Hospitality Show 2006 (IFHS'06)への参加と現地の業務用厨房設備機器販売会社・Allied Metals(Thailand)社のメーカー部門にあたるSiam Stainless Steel社の工場および、リンナイ株式会社の現地法人Rinnai Thai株式会社の視察である。

 
時間がゆったり流れていくタイ
9月4日、バンコクの国際空港に到着。湿気を大量に含んだ熱波の歓迎を受け、現地ガイドの案内でバスに乗り込むと、お決まりの挨拶の後、ガイドさんのホテルまでのバスの運行時間の説明が奮っている。「約1時間から2時間です」。全員絶句!!日本人なら1時間から1時間10分と言うところであろうか。ガイドさんの説明によればタイ人には時刻表という概念が存在しないとのことである。世界でも一番セコセコ忙しい私たち日本人にとっては時間がゆっくりと流れているのではなく、止まっている感じである。
 

(1)SIAM STAINLESS STEEL社

SIAM STAINLESS STEEL社は、タイ国の厨房施工会社ALLIED METALS社傘下の板金及び厨房機器の製造会社である。私は10年ほど前に1度訪ねたことがあり、当時はタレパンもなく、全て手作業であったと記憶している。ところが10年の間にタレパンはもとよりレーザーカッターまでもが設置され、すっかり日欧米の先進国と匹敵するものに変容していた。
ワイヤーシェルフ等の棚は家具製品となるため関税が非常に高く、タイ国内で板金製品として製作ALLIED METALS社はファミリー企業であり、創始者の長女PRIM女史が(性はJITCHAROONGPHORNといいアルファベットにして16文字もあり、長すぎて誰も記憶できないので、業界ではPRIMで通っている。)責任者となりインドからベトナムまで広く東南アジア、南アジアで活躍している国際企業である。
タイではオリエンタルホテルをはじめ多くの国際的ファイブスターホテル、この度開業するアジア最大規模の国際空港の機内食工場も施工している。またASEAN諸国、インドでも数多くのファイブスターホテル厨房の施工を手がけている。

 

工場内では板金部門と海外メーカーのOEM機器製造部門に分かれ、その他、設計部門が管理棟にあり、ショップドローイングを作図している。日本と違い仕様書とは別に全ての板金製品は工場において個々の板金製品の製作図面が作成され、その図面を基に製作される。このショップドローイングは厨房コンサルタントや施主に対しても発行され、施工監理時のバイブルとなるものである。

工場風景 板金工場のほんの1部、その他ステンレスの板金工場に隣接して3倍程度の広さの日本及びタイ向けアルミサッシ工場もグループで所有している。板金はALLIED METALS社が国際的ホテルや機内食工場等の大型施設を施工している性格上、NSF仕様に準拠して製作されており、日本では俗に言う「ホテル仕様」304S/S、2mm甲板である。NRTシステム(株)の成田社長がキャビネットをチェックし、扉の裏が太鼓になっているのをご覧になって「良い仕事をしている」というご指摘に象徴されるように、その他の製品も日本製に比べ格段に良い仕様で製作されていた。
視察者の多くの方も製品を見て驚きを隠せない様子であった。将来の日本の厨房施工業者の未来はどうなってしまうのかと心配になったのが、私の一人の杞憂であればと思わずにはいられなかった。

 
PRIM女史を中心に玄関で記念撮影PRIM女史が私のお礼のE-MAILに対して『日本の厨房関連会社の方でどなたでも彼女の会社がお手伝いできることがあれば、なんなりと言ってください』と書いてあり、他の国と国境を接する国で国際的に渡り歩く企業のトップに立っているビジネスマンのしたたかさを垣間見た気がした。
 
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