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活動内容の報告 2010年度
 
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最適厨房研究会「米国厨房調査団」報告

  • CIAグレイストーン校の報告
  • ラスベガスのホテルの従業員食堂の報告
  • CAMBRO社工場見学の報告
  • HUNTINGTON MEMORIAL HOSPITALの報告

■ 調査地
:アメリカ合衆国(サンフランシスコ・ラスベガス・ロサンジェルス)

■ 報告者
:王利彰(最適厨房研究会会長/関西国際大学客員教授)
:鈴木茂(最適厨房研究会外食研究部会/株式会社井之上事務所代表取締役社長)

最適厨房研究会では2010年11月13日〜20日、社団法人全日本司厨士協会の協賛のもと、米国に厨房調査団を派遣しました。現地で視察・見学したもののなかから、最適厨房研究会会長の王利彰氏、最適厨房研究会外食研究部会の鈴木茂氏が以下を報告します。

CIA (Culinary Institute of America) グレイストーン校 11月14日(日)訪問/執筆者:王利彰

CIAにて参加者一同

CIAというと中央情報機関を連想しますが、料理の世界でCIAというのは「The Culinary Institute of America」というアメリカでトップの料理学校です。1946年に独立した非営利の大学として創立。料理と製菓の技術と知識についての準学士号及び学士号が取得できる教育機関です。37,000人を超える卒業生のネットワークを持っており、学校はニューヨーク州(ハイドパーク)、カリフォルニア州(セントヘレナ、グレイストーン校)、テキサス州(サンアントニオ)にキャンパスを持っています。

カリフォルニア州ナパのセントヘレナにあるCIA校は、別名グレイストーン校と呼ばれています。元クリスチャンブラザースのワイナリーの跡を料理学校にしたのです。道路沿いの石造りの立派な建物です。1階は見学コースとしてワイン造りの道具が陳列されています。さらに、大きな料理実習室と見学者向けの有料料理実演試食室、カフェ、料理道具販売店等が設置されてます。

CIAは単に学生に料理を教えるだけでなく、現役の料理人たちに新しい料理技術やトレンド情報を発信する役目も担っています。私たちが訪問する1週間ほど前には、CIA主催の国際料理会議「The Culinary Institute of America 2010 Worlds of Flavor Conference」という会議が開催されており、今年のテーマは「日本の食と文化」でした。

2010年11月4日〜6日の3日間にわたりCIAグレイストーン校で開催され会議には、日本側から事務局長として、力石寛夫(トーマス アンド チカライシ代表取締役)、村田吉弘氏(菊の井代表取締役社長)、徳岡邦夫氏(京都吉兆取締役社長)、三國清三氏(ソシエテミクニ代表取締役)、中村隆晴氏(キッコーマン執行役員/コーポレートコミュニケーション部長)、青木時男氏(マルコメ代表取締役社長)が出席していました。

CIA内の実習室CIA内の階段教室

さて、校舎内を見学しましたが、以前よりも料理道具を売る売店が大きくなり、ワインに貢献した人の表彰をしている場所も出来ました。調理実習の教室を見学しました。大きな階段教室にはフランス製の2,000万円はするような立派なガス台が設置してあります。また、大教室の大きさと設備の素晴らしさにも感心しました。こんなに設備投資をして大変だなと思ったら、企業や個人の寄付を募っているのだそうです。なんと、日本の企業からの寄付もあります。広島のタカキ・ベーカリー(アンデルセンで有名)さんがベーカリー施設の寄付をしたようで、タカキさんの名前が書いてあるベーカリーの立派な実習室がありました。

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