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活動内容の報告 2010年度
 
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最適厨房研究会「米国厨房調査団」報告

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ラスベガスのホテルの従業員食堂(ベラージオ、マンダレイベイ) 11月15日(月)訪問/執筆者:鈴木茂

ベラージオとマンダレイベイホテルはラスベガスのストリップに位置し、共にラスベガスで最もステータスの高いファイブスターホテルである。ベラージオは1993年にラスベガスのホテル王スティーブ・ウィーンによって建築されたホテルである。客室は約3,900室あり、従業員は8,000名である。現在はTOBによりMGMグループに所属している。一方、マンダレイベイホテルは2003年に建築されフォーシーズンホテルとの併合施設である。客室は約4,800室で従業員数はこちらも8,000名である。

従業員食堂を見学したBellagio

両ホテルの従業員食堂はほぼ同じ規模であり、1日の喫食数は共に8,000食である。両ホテルとも、従業員は1シフトに1フリーミールが提供され、その他スナック及びドリンクは随時無料にて提供されている。両ホテルともカフェテリア方式で運営されており、バックの厨房はルームサービスの厨房を兼ねている。マンダレイベイホテルは日本の従業員食堂に比べて格段に設備、雰囲気共に素晴らしいものであり、提供される食事もブッフェスタイルで質量ともに充実している。しかし、ベラージオと比べるとやや見劣りするものである。

これはベラージオの前のオーナーのスティーブ・ウィーン氏の考え方によるものであるが、従業員は会社の宝であり、大切に扱うことがウィーン氏のすべてのホテルにおける基本概念である。従業員食堂の中の客席だけではなく、バックの廊下に至るまですべて、まるで客用の施設のように装飾が施され煌びやかに設えてある。どこからが表でどこからが裏なのか区別がつかない程である。

従業員食堂のカフェテリアのラインもロテッサリーや寿司等も設置された本格的ものであり、日本における高級ホテルの客用ブッフェの様である。これは西洋文化における食に対する考え方が基本的に違っており、日本における給食とはまったく違う概念から来たものである。日本ではFeedであり、西洋ではあくまでもFoodなのである。

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