最適厨房研究会
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活動内容の報告 2007年度
 
概要と目次
総会
2007年度総会
外食研究部会
第1回外食研究部会
給食研究部会
第1回給食研究部会
第2回給食研究部会
第3回給食研究部会
セミナー・見学会
2007年度施設見学会
欧州厨房調査団報告
(第2回)
海外研修会報告
米国厨房視察団報告
(第1回)
外食研究部会施設見学会(ザ・ペニンシュラホテル東京)
給食研究部会施設見学会(涼風園)
最適厨房研究会 内容報告会
最適厨房研究会「米国厨房視察団 NAFEM会場視察」報告 (Enodis社の米国厨房業界動向についての講演より)【第1回】
 
(5)Techstaurant/テクノロジーレストラン(先進の技術を使ったレストラン)

消費者は先進の技術を手に入れることにより、新しい選択権を得て食生活を快適にする。効率的な外食企業は顧客満足と利益の確保を実現するために、店頭のシステムと顧客に見えない位置で貢献するシステムの両方を厳密に構築している。そのために、自動故障診断装置を備えた調理機器と、オンラインでコントロールが可能な調理機器を使い、365日24時間稼動を可能にしている。それらの内容は以下である。
  • スコッツマン・プロディジー・製氷機とフライマスター・プロテクター・フライヤーは性能に問題があるかどうかを自動に自己診断できる機能を備え、問題が発生したら警報を出すようにしている。
  • クリーブランドのスチームコンベクションオーブンのコンボサーモは自動洗浄機能を備えている。
  • 先進の制御機能を備え総合的に使用エネルギーを節約できるようにしている。

 

テクノロジーレストランとは簡単に言うと調理を高速化しながらも、低コスト、低メンテナンスを実現したものである。

例えば、マクドナルドのドライブスルーの売上比率は全世界で70%、米国では80%と高くなっており、ドライブスルーにおける提供時間を6秒の短縮することはマクドナルド社の売上げを1%押し上げることになる。そのためにコンピュータによる注文自動受付や、厳格な衛生管理(HACCP)を可能にする温度管理とメンテナンス・システム等を開発している。

管理という意味ではスコッツマンのプロディジーは電話で製氷工程を止めることができる。この目的はリースで購入した顧客がリース代金の支払いを滞らせた際に、リース会社が電話回線で製氷機の作動を止めるためである。2007年のNRAショーでは6つのKI(キッチンイノベーション)の表彰を受けた。

 
(6)Glocalization/海外への進出にはメニューの現地化が必要

消費者は地元にあったメニューを持った国際ブランドを求めている。エノディス社はどの国に行こうとも地元に適合した国際企業の存在を可能にさせる。
  • 世界各国における料理知識を熟知したサービスとサポート。
  • 世界各国のどの場所でも、エノディス社はコンボサーモ、フライマスター、ガーランド、リンカーン、メリーシェフ、スコッツマンを販売し、メンテナンス等のサービスを提供する。

 

NAFEM会場グローバル企業は進出先の土地にあったメニューの開発ができなくてはいけない。ブラジスでは肉よりも魚の需要が高いのでそれに対応できる調理機器が必要になった。エノディスの顧客にはマクドナルド、YUM(KFC、タコベル、ピザハットの持ち株会社)、ウオールマートなどの国際企業を持っており、それらの顧客に対応すべく、世界18カ国に800の販売拠点と26の工場をもって対応している。
 
(7)Green Hot/環境への対応

消費者は省エネルギーの環境にやさしい調理機器を求めている。エノディス社は600のエネルギーとコストを節約できる高効率の調理機器をもっている。当社の省エネルギーへの対応は顧客の環境へのより良い対応を実現させる。研究によれば、高効率の調理機器を使うことにより年間30%の効率向上が可能になる。

以下は エノディス社の高効率の調理機器を製造する企業である。

  • クリーブランド、ガーランド、ディーン、アイスオマティック、デルフィールド、ジャクソン、フライマスター、スコッツマン

 

ウオールマートで使用している冷蔵冷凍機器はフレオンガスからCo2に変更する等、新しい調理機器は環境規格に適合するようにしている。 

ASTMのウエッブサイトを見るとテストプロシージャーが明確に定められており、91年にフライヤー、グリルの認定をはじめた。製氷機はARIが環境認定しておりその規格では製氷機は100ポンドの氷を作るのに5KW以下でなければならない。それらの規格に対応できるように、当社の600種類の調理機器類は環境認定を受けている。

 
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