最適厨房研究会
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活動内容の報告 2007年度
 
概要と目次
総会
2007年度総会
外食研究部会
第1回外食研究部会
給食研究部会
第1回給食研究部会
第2回給食研究部会
第3回給食研究部会
セミナー・見学会
2007年度施設見学会
欧州厨房調査団報告
(第2回)
海外研修会報告
米国厨房視察団報告
(第1回)
外食研究部会施設見学会(ザ・ペニンシュラホテル東京)
給食研究部会施設見学会(涼風園)
最適厨房研究会 内容報告会
最適厨房研究会「海外研修会」報告
 
(4)ホットキッチン

ユノー製のコンビオーブン、ケトルが並ぶレイアウト。コンビオーブンは40段のダブルサイズで電気式である。加熱機器は機器同士を連結した非常にすっきりした作りで、ガス式とIH式のベストミックス方式を採用。ガス式はパワーを必要とする調理に、電気式は主にダラダラと加熱する保温機として使用している。
左)コンビオーブン 右)加熱機器

ヒートラインの下部にはオーブンはなく、オーブンの仕事は主にコンビオーブンが担当する。コンロの五徳は軽量のステンレス製で、清掃性の良いシンプルなつくりになっている。

ケトルは専用の腰壁に取り付けて4本脚のない仕様、いわゆるウォールマウント式。建築の躯体にアンカーボルトを取り付けて施工する。以前にこの施工を担当したが、事前に建築側との綿密な打合せが必要であり、非常に面倒であった記憶がある。当時としては床面の清掃性向上のための施工方法だったであろうが、壁面と機器の接触部分の清掃が非常に困難であるため、現在ではUDS方式を採用することが非常に好ましく思える。機器は大変古そうであるが、手入れが行き届いており、清潔感がある。

左)軽量でシンプルな五徳。清掃性に優れている 右)ウォールマウント式のケトル
 
(5)洗浄室
 
MEIKO製のフライト式洗浄機

MEIKO製のフライト式洗浄機が数台並ぶ。この洗浄機の特長は、投入側、出口側の蒸気漏れを抑え、集中して排気し、水と熱交換をすることで排気温度は約35℃以下、湿度約85%まで低下させることができる。熱交換された水はすすぎ水に再利用され、ランニングコスト軽減に寄与している。

また、このような大型のフライト式洗浄機は、洗浄水の温度が65℃以上、すすぎ温度が85℃以上である。このため、本体側板の温度が非常に高くなりがちであるが、MEIKO製は本体側面に断熱材を使用した二重ステンレス構造で、表面を触ってもほのかに温かさを感じる程度である。この構造が厨房の環境を良好に保っている。

 
おわりに

今回マレーシア研修で感じたのは、現地の人が明るく、おおらかであったことだ。機内食工場で見学中も目が合うとにっこり微笑んでくれ、大人数でぞろぞろ歩いていて も邪険な雰囲気はまったく感じさせなかった。

ただ、マレーシア料理はあまり口に合わず、甘くてしかも辛い。到着日の夕食で、すでにノックアウトされて、翌日からは中華料理のお世話になった。どの国に行っても、その中に自分の街を作ってしまう中国という国の大きさを改めて痛感した。

 
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